EVO AMT（Air Motion Transformer)高周波ユニット
新しいEVO5シリーズの開発においてWharfedaleは最先端のAMTをさらに進化させました。
AMTはスピーカーに使用される高周波ドライバーの一種で従来のドーム型ユニットに比べ精度、スピード感、低歪率に優れています。
また、新開発のダイヤグラムを採用し、駆動させる磁石を強力且つ再配置することにより前モデルと比較して145％の磁界を形成させ、広い周波数帯域と優れた拡散性を実現しました。
また新開発素材のSilentweave Dampingを採用することでより自然な高音再生を可能にします。新しい吸音素材Silentweaveを振動板後方にある空洞に追加し、スピーカー内部で音波の反射と音の色付きを低減しました。この素材はコットンとフェルト繊維を組み合わせた物でEVO5シリーズの為に開発され、この新開発のSilentweaveによってより自然な高音再生を可能にしました。

比類ないボーカル再生を実現
EVO5のミッドレンジは後方エネルギーを効果的に分散・吸収するため、リアチャンバーと一体化された２インチのドーム型ユニットです。
8Hz～5kHzまでの帯域をカバーし、AMTユニットとのシームレスな一体感が生まれ繊細かつ臨場感あふれるサウンドが体感できます。
Resoseal（リゾシール）と名付けられた新しい技術によりケブラーコーンの裏側にエラストマーの薄いマスリングが施されています。
これによりウーファーの周波数特性が更に最適化されボーカルがより豊かに、より自然に、そしてより感情移入しやすくなります。

パワフルで明瞭な低音域
EVO5のウーファーユニットは低損失が特徴のケブラーコーンを採用しています。この繊維の特性は空気の圧縮による抵抗に耐性があり動作時に発生する販社を軽減させることです。
これを高剛性なダイキャストシャーシ―にマウントすることで低歪で均一なストロークが可能になり臨場感のある低域再生を可能にしました。
ケブラーコーンの裏側にはミッドレンジと同様のエラストマーの薄いマスリングが施されています。また、ダイキャストシャーシ―は自ら発生するリング波を減衰させる効果がある特殊合金で成形されています。
これらのアプローチによりEVO5のウーファーユニットはパワフルと明瞭を両立させ、比類なき低域再生を実現しています。

キャビネットの再設計
EVO5シリーズの各モデルはキャビネット内部の容積を最適に拡大しました。
より深い低音の伸びと全体的な音の拡散性の向上に貢献し、リスナーがより没入感のある広がりを得られる音場を作り出します。
またキャビネットの細部に金属と木材を最適に組み合わせたハイブリット素材を採用することで、構造的な剛性度を高め不要な振動を低減し、数千パターンに及ぶシュミレーションによって得た革新的な技術で外部共振の影響を受けずクリーンで色付けのないサウンドを実現しました。

次世代スロット・ロード・ポート設計
Wharfedale独自のスロット・ロード・プロファイル・ポート（SLPP）システムはバス・ドライバーの後方出力を効率的に室内に流します。
スピーカーの底面にある特別設計のスロットは部屋への圧力を均等化し乱流を減らしながら低域のパフォーマンスを向上させます。
EVO5シリーズでは画期的な3方向SLPP(Slot loader Profiled Port)チャンネルがデビューしました。
従来のEVO4の2方向ポートとは異なりこのシステムは気流分布を最適化し乱流と歪を低減します。
この洗練された設計により従来のバスレフ型にありがちな低音の濁りを低減し重厚でありながら輪郭のあるコントロールされた低音を再生することができます。
その結果、非常に明瞭で引き締まった低音は中高域とシームレスに統合されます。